肺動脈性肺高血圧症のお薬以外の治療

肺動脈性肺高血圧症のお薬以外の治療について紹介します。

酸素療法
PAHの患者さんの肺では、空気中の酸素の取り込みが上手くいかないことや血液循環が悪いために血液中の酸素が少なくなっている場合があります。そのような場合には酸素マスクをつけて、直接酸素を吸入します。
酸素を吸入することで、肺動脈圧や肺血管の抵抗を下げることができます。
一酸化窒素(NO)ガス吸入療法
特殊な装置を用いて一酸化窒素ガスを吸入します。吸入後すぐに肺の血管に作用して、肺の血圧を下げます。
肺移植
あらゆる薬物療法を実施しても十分な効果が得られない場合には、肺の移植手術が検討されます。肺移植には、肺のみを移植する方法と心臓と肺を同時に移植する方法があります。
ドナー不足などの諸問題が解消されていないため、移植に至る患者さんはまだまだ少なく、移植待機中の方が多くおられます。肺移植はPAH以外に、肺疾患に伴う肺高血圧症(3群)のPHや第1’群に分類される肺静脈閉塞性疾患(PVOD)など、有効な治療薬や方法がない肺高血圧症に対しても選択されます。
第4群:慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)の治療
・肺動脈血栓内膜摘除術(PEA)
・肺動脈バルーン拡張術(BPA)
CTEPHは血栓によって血管が詰まっているため、まずは肺動脈血栓内膜摘除術(PEA)という手術で血栓を取り除く方法が可能かどうかを見極め、可能ならその手術が行われます。
しかし、血栓のできる場所によってはPEAでは取り除けないことがあります。また、全身の状態が悪かったり、高齢者などは手術ができない場合もあります。
このような患者さんではカテーテル治療である肺動脈バルーン拡張術(BPA)が行われます。BPAでは血栓の近くまでカテーテルを挿入し、中から通したワイヤーを血栓に貫通させ、バルーンを膨らませることで血管を拡げます。BPAでは、一度にすべての血管を拡げることはせず、何度かに分けて実施されます。

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